A-STYLE GRAND PRIX OF JAPAN
2006年 MotoGP 世界選手権シリーズ 第7戦
カタルニア(スペイン)〔6月18日(日) 決勝 天気 晴れ〕
#56 中野真矢 〔予選5位 決勝リタイア 総合ランキング13位〕
金曜日、土曜日と調子を上げてきて、予選でも2列目5位を獲得し、決勝へ向けていい状態が整っていた。
決勝は、スタートも決まり3番手を走行していたのだが、1コーナーで多重クラッシュがあり、赤旗となったため、再スタートとなった。
その2回目のスタートの前に、隣のグリッドにいた、スズキのクリス・バーミューレン選手が、エンジンストップし、それをかけなおす間に、今度は自分のバイクがオーバーヒートし水が噴出してしまった。そのトラブルのため、レースカーは使えなくなり、急遽T カーに乗り換えなければならなくなった。
T カーに乗り換え、元のグリッドに戻り再スタートをしたのだが、仕様が全く違っていたため、思ったようなフィーリングが掴めずタイムが伸びない。そんな時に、ブラックフラッグが出てしまい、失格となってしまう。
原因は、T カーでスタートするときは、最後尾からスタートしなければならなかったということだったが、チームも主催者も、多重クラッシュや、再スタート中のトラブルなどで、混乱しており、どこからスタートすれば良いか把握できず、誰もライダーに指示することが出来なかったようだ。
レース後に、チームとも2度とこのようなことの無い様にとのミーティングをした。
今回は、狙えそうなレースだっただけに、非常に残念な結果だが、まだまだ続く次のレースでがんばって行きたい。
ハラルド・エックル (カワサキ・レーシングチーム監督)
真矢は、素晴らしいスタートを切り、良い結果が得られるのは間違いないと思われた。しかし、赤旗が全てを無駄にしてしまった。
今日は、真矢にとってもカワサキにとっても、サーキットへ来た何万人もの人々にとっても残念なレースだった。
観客にとって、ジベルナウ、カピロッシ、メランドリは再スタートを切れず、そしてわずか11台しか完走できなかった今日のレースは、ベストとは言えないだろう。
また、真矢がペナルティボードを見て、ピットインしていれば、なんとか10位以内でゴールできたかも知れないということを考えると、悔やまれるね。
しかし、2人とも来週のアッセンTT でこの借りを返し、本当に良い結果が来ることを期待しているよ。
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